DAY 366 The dilemma of backpackers.

パッキングが大嫌いだ。荷物をがばっと広げるほうじゃないのでそんなに時間はかからない。でもバックパックに入れ直していると否が応でも「ここから去るのだ」と思い知らされるから嫌いだ。

移動が大嫌いだ。正確にはバスターミナルまで、駅まで、空港までの移動が嫌いだ。シートに座ってしまえば漫画を読んでりゃいいので長時間の移動はわりに好きだ。でもその街の最後の風景を眺めながら移動するたかだか半時間は嫌いだ。

リビングに荷物を下ろした後も全く出発する気にならない。宿のオーナーとアベフトシが吉川晃司にやらかした事件や長渕剛の富士山10万人ライブの悲劇で盛り上がっていたら12時を過ぎてようやく、重い腰を上げるなんて生易しいもんじゃなく床にへばりついた足を無理矢理引き剥がすようにして宿を出た。

 

マニサレスに到着する頃には日が暮れていた。ケーブルカーに乗るとメデジンの夜景に負けず劣らず綺麗でちょっと見とれてしまう。終点のセントロで降りて予約したホステルにチェックイン、さてスーパーに買い出しに行って晩飯を作らなきゃ。

他の滞在客たちもちょうど食卓を囲んでいたので混じらせてもらう。スウェーデン、ルーマニア、イタリア、アメリカ(かわいい)、チリに日本が加わりルーマニアの発案で各国の動物の鳴き声の話になった。

犬はワンワン、猫はニャンニャンだと言うと一同大爆笑。スウェーデン、ルーマニア、イタリアの鳴き声は各動物で共通点が多く陸続きを実感することになったのだが何故かこの場にいない台湾の猫について話が飛んだ。

ルーマニアはもう発表する前から笑いがこらえきれない様子で、半笑いのまま口走ったのはなんと「アーッ!アーッ!」(完全に完璧に喘ぎ声)。おいおい、てことは台湾の女の子はもしかして…あの時の声が…違う…のか?

 

Holy Fuck – P.I.G.S.


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