DAY 345 Hey Girl, Stand Up!

朝、カサの男ハビエルが「ちょっと教えてくれ」とラップトップを指差した。カサの表に貼り紙を作る際に英語以外に日本語の表記もしたいらしい。Lodging、INN、Hostel、B&Bの日本語訳を請われたので全部まとめて「宿」という漢字一文字で大丈夫と教える。

数日前に会った学生の女の子と日本食堂(今日は親子丼)で再会。食後に一緒にプリンを食べに行ってそのまま通りを歩きながら少し前までその子が一緒に動いていた男性(自分も面識がある)のことが好きなんですよねと打ち明けられた。

聞くとその男性は自分と同世代らしい。すでに気持ちは伝えたらしいがうまくはぐらかされてしまったそうな。お世辞にも恋愛偏差値的なものが高いとは言えない脳みそで何を言うべきか頑張って考える。

「うーん、我々くらいの歳は結構面倒だよ。この歳まで独身ということは多少の問題を抱えているだろうし、もちろん自分も含めて」「すごく無責任に言っちゃうけど襲っちゃえば?それがいちばん手っ取り早いよー」「ごめん、所詮は他人事なんです」

と結局アドバイスでも何でもないただ焚きつけるだけの意見を言ってしまった。でもあながち間違ってはいないんじゃないかとこっそり思っている。襲い襲われてから始まる愛もあるはずだ、あるだろう、あるんじゃないかなきっと。

 

□□□ – snowflake


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