DAY 330 Cuba Avant-garde

トリニダーに行く旅行者が見つかり朝から移動手段探し。地元の人が使う安いけれど乗り心地が極悪らしいカミオンは今回はパス、乗り合いタクシーよりツーリストバスが安かったので明日の宿と合わせて予約した。

昼食(とんかつ)後に日本に送る荷物を入れる段ボールを求めて彷徨う。国際小包の受付が15時までなので今日送るのは諦めたが今いるカサに荷物を預かって貰えることになったので荷造りだけ先にする必要があったからだ。そしてかなり荷物がでかいのそこらへんの商店で貰えそうな食品用段ボールでは確実に入らない。

前方に段ボールが山積みになったリアカーを発見、近くの建物のドアが空いていたので覗いてみると薄暗い室内に人影が二つ。「ういっすー、そこの段ボール欲しいんだけどー」と呼びかけた。

目が慣れてくると中にいたのは真っ昼間なのにラムでべろんべろんに酔っ払っているおっさん二人だとわかった。「でっけえのが欲しいんだ」と伝えると一人が奥に引っ込んでちょうどよさげな段ボールを持ってきてくれた。完璧。

金くれよ的ジェスチャーをされたのでポケットに入っていた20モネダ札を渡すと二人とも満面の笑みを浮かべてラムまで勧めてくれたがそれは遠慮、代わりに写真を撮らせてよと言ったら何故かそれぞれとほっぺたをくっつけて記念撮影するはめになった。なんかべとべとするぞおっさん、風呂入ってるか?

一旦カサに帰って明日からの移動に備えて所持金を計算。ちょっと足りなそうなので昨日も行った両替所に再び足を運ぶと一日しか経っていないのにユーロが下がっていて愕然とする。一ヶ月前にマドリッドで多めに引き出しておいた甲斐が一切無くなってしまった。

寄り道しながら歩いてるとパルケの周りで蚤の市がやっていたのちょっと物色。同じ共産主義だったからだろうか中央アジアで見たレーニンのピンパッジが複数の店で売られていた。そして「すぐそこのギャラリーでポスター展が開催されているからポスター好きなら行ってみ」と言われて一歩足を踏み入れるとそこはファンタスティックでサイケデリックさも内包したアバンギャルドな世界だった。

主に1960年代に製作された複製ではなくオリジナルのポスターがずらりと並んでいて、個人的に大好きなロシア・アバンギャルドのポスターと比べてよりポップで色調も明るい。あとアメリカと物理的に近いせいかアンディ・ウォーホルっぽさを感じる作品もいくつかあった。うーん、やばいぞ物欲センサーは怒髪天を衝く状態でびんびんだ。

ギャラリーの主人らしき男に「これって売ってるの?」と尋ねると全部じゃないけど売ってるよという返答。試しにあれいくら?と聞いたら予想より桁が一個多い1000CUC、安いのでも余裕で100CUC以上のお値段だった。オリジナルだし物によっては美術館に飾られていてもおかしくないのでむしろ安いくらいなんだろうけどさすがに今は手が出ない。出ねえよこんちくしょうめ。

 

Four Tet – Parallel Jalebi


Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です