サンクリストバル・デ・ラスカサス行きのシャトルバスは満員御礼でメキシコ国境を目指した。山道を走る上に時々バンプを踏むのでスマホで漫画を読むには不向きな乗り心地、ひたすら微睡み続ける。
国境を越えてから違う車に移動する。グアテマラ側のハイエースからメキシコ側ではベンツのスプリンターに代わったので乗り心地は格段に良くなったので余計眠りが捗った。変わり映えしない風景や高速道路工事の渋滞はいつの間にか後ろに流れて消えていく。
日が暮れてパルケに着いた。宿まで送ってくれないの？とドライバーに聞くとここで終わりとのこと。買いすぎた古着や土産でぱんぱんに膨らんだ大きなカバンを一つ余計に持っているので宿までの道のりは予想以上にきつく、ケチってタクシーを拾わなかった五分前の自分を呪いながら歩いた。
Apparat – Song Of Los
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