DAY 313 My blake of desire was broken.

チチマーケットが開催される日。シャトルバスを降りてマーケットに一歩足を踏み入れて5分もしたら5月のザンジバル以来ずっと封印してきた、いやイランのヤズドで一度ネジが緩んだけど締め直した買い物欲がむくむく膨張してはちきれんばかりになっていた。

まずは見に徹して一周してみる。むむ、ちょっとよさげなパンツを発見。民族的すぎずさりげないデザインは物欲を心地よくさわさわと優しく刺激する。これは戻ってきて買いだわ。っていかんいかん自分用だけじゃなく土産用に買うのが主目的なのに。

三周目を終えて戦利品はよさげなパンツと土産用小物がいくつか。木製のマヤ暦のカレンダーがかなり素敵なのだが置き場所に困りそうな予感がするので泣く泣くスルー。教会の前の階段で一服して立ち上がると布を肩に掛けたおばちゃんが突撃してきた。

どうやらおばちゃんはどこかの店から商品を借りて路上で売っていくスタイルのようだ。確かに布はパターンがかわいいので欲しいんだけどちょっと高い、ノ・ロシエントと言って逃げようとしたのだがおばちゃん引かずに粘る粘る。根負けしてちょっと小さめの安い機械織りのを一枚購入した。その直後後ろから観察してきた別のおばちゃんがこれも買いなよと突進してきてびっくりするくらい値下げしてくれたのでもう一枚お買い上げ。

あらあら、だいぶ袋が重くなってしまった。まあ送料が激安なキューバで送るからいいんだけどね。そして目を付けていた小物屋でたぶんメキシコ産であろうカラフルミニ髑髏の値引き交渉に入る。小物屋のおっさんは自分が何度も見に来ているので「どの色だ?二個か?いくらならいいんだ?」と聞いてくる。

おっさん甘いぞ、こちらは色違いで五色かって髑髏レンジャイを結成させてやろうと目論んでいるのだ。三個ならいくら、四個ならいくらと値引きの限界を引き出しつつ頃合いを見て五個でこの値段だ!とファイナルプライスを叩きつける。ちょっとした鍔迫り合い的問答を経て見事希望通りの値段で髑髏レンジャイが結成された。友人たちに「なんでまたこんなもん買ったの」と呆れられること間違いなしだがしょうがないんですよ、こういう性分なんです。

その後に土産用の小物をいつくか買い足すと帰りのシャトルバスの時間が来た。他の旅行者に聞いてみると自分の一番使った金が一番大きかったが予想通り。むしろここで買わにゃどこで買うのさと声高に誇らしげに叫びたいくらいです。

 

Pnuma Trio – Bufkins Tank


Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です