DAY 314 How to use the kitchen.

夏頃からキッチンが使えるところではちょくちょく自炊をしている。というか物価の高いヨーロッパでは自炊以外の選択肢が無かったので外食なんてベルリンで友人と中華を食べたくらい、あとはテイクアウトのケバブとか。

なのでこれまでまで数多くのホステルのキッチンを使ってきた。一番使い心地がよかったのはポルトガルのポルトのホステルで、あのキッチンがあったからこそ滞在を伸ばして長居をしたと言えるかもしれない。今いるホテルは包丁や鍋など備え付けのものは全てぼろっちいけど使えなくはないレベル。

ホステルのキッチンは共有なので当然自分以外の宿泊客も使う。そして割合多くの場合放置されたままのフライパンや皿がシンクに山積みになっているのを見て溜息をつくことになるのだ。ほんで数少ない鍋に料理の残りが入ったまま冷蔵庫に入れられているを見つけた時には悪態が出ちゃう。

日本人宿のキッチンだとこういうことは基本ない。シェア飯をしている場合は調理に参加しなかった奴か洗い物じゃんけんが行われたりするからだ。でもごく普通のホステルだと結構な割合で投げっぱなしキッチンを目撃することになる。

別に今流行の「日本人ってすごいよね」みたいなことを言いたいわけではない。多くの日本人がちゃんと後片付けをするのは美徳だけれど、次の人のことを考えてではなく後でトラブルになるのも嫌だしちゃんとしなきゃ的発想から来てるのかなとも思うし。あと個人では大人しい日本人旅行者なのに群れると途端にタガが外れて面倒くせえ集団になりやすい側面もある。

片付けない多くのヨーロピアンやアメリカンたちを見ていると彼らは(ちょっとずれた)個人主義が骨の髄まで染み込んでいるのかなと思う。さんざっぱら汚して騒いでハッピーになっている彼らにほんと言いたい。「ねえ諸君、君たちは世界の中心にいるんじゃないだよ。あんたもわたしも端っこのほうに無数にいるその他大勢のひとりですよ」と。

 

きのこ帝国 – 平行世界


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