日付が変わってクリスマス・イブが終わった瞬間から町中で花火がアホほど打ち上げられた。ここ数日は昼夜問わず時々パンパン煩かったがさすがキリスト教の国、本気度が違う。誰かが打ち上げるとそれに呼応してまた違う誰かが打ち上げるので束の間空は明るかった。
朝になり授業が休みなので宿の連中と連れ立ってフルーツジュースを飲みに行く。いつも通る路地は人も少なく町全体がまどろみの中にいるようだ。ご多分に漏れず自分も今日はまどろんで過ごすのだろう。
日が暮れてオーストラリアから来たイアンが花火を屋上で打ち上げようぜと言い出した。でっかい箱に入った連発式の打ち上げ花火を抱えて真っ暗な屋上でスタンバイ。着火されてすぐに、次々と空にぶっ飛び火花の塊は広がって花になる。耳を抑えながら見上げる皆の口元は緩んでいる。
フジファブリック 若者のすべて
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