徹夜してバスの乗ったのでずっと眠っていた。バスは少し大きな町に到着するたびに数人の乗客を下ろし入れ替わりにまた何人かを乗せてひたすら東に走っていく。
昼過ぎ、日本人らしき女性がバスに乗り込んできた。こんにちはと挨拶するとその後ろから珍しい光景。小学校高学年と低学年らしき女の子二人が女性の後ろから付いて来た。こちらに住んでる雰囲気もあまり出ていないので家族で旅行しているのだろうか?
昼休憩というにはちょっと遅い時間にガソリンスタンドに併設されているカフェの前でバスは止まった。バスを降りて一服しているとさっきの女性から話しかけられる。
彼女は昔モロッコを旅行したことがあり、この時期は航空券も安いので娘二人の学校を休ませて連れてきたそうだ。確かにモロッコは治安もいいのでそういう意味では心配ないだろうが、でも娘二人と一緒に旅行するのってちょっと想像しただけでも大変そう。一人気ままにぶらぶらしている自分からしたら尚更だ。
女性と話している間好奇心が旺盛そうな妹のほうがそこらへんをうろちょろ歩き周りお姉ちゃんが後を追いかけていた。成長して大人になった時に彼女たちは今回のモロッコ旅行をどう思い出すのだろうかと考えを巡らせる。あんまり覚えていないかもしれないし、良くも悪くも強烈な思い出として残っているかもしれない。どちらにせよ、それはまだ遙か先の話だ。
The Rolling Stones – Salt of the Earth
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