DAY 242 Spare the rod and spoil the child.

散歩の途中に見つけた博物館の前にある広場のベンチで一休みしていた。誰かが投げたパンくずに群がる鳩の群れを眺めたり目の前をうろちょろする茶トラの猫を呼び寄せようとして失敗するのを繰り返し、そろそろ行こうかと立ち上がると近くのベンチで座っていた中年の女性から声を掛けてられた。

自分と同じく茶トラを呼び寄せようとして駄目だったのでお互いに苦笑いし合っていた女性だった。いろいろと質問してくるので「日本を出てから8ヶ月くらいで適当にいろんな国を旅行してるよ」と答えたら彼女のリアクションがちょっと面白かった

「私も旅行が好きでね、いろんなとこに行ってるの。あなたみたいに一人では行かないけどね。そうそう、私は一緒に住んでる25歳の息子がいるんだけどあの子実家暮らしでお金貯まってるはずなのよね。私が長めの旅行に行って来なさいって薦めても博士課程を取りたいからそっちにお金を使うって聞かないのよ!」

え、むしろめっちゃ自慢の息子さんじゃないっすか。でも彼女はそんな堅実な息子の考えがあまり気に入ってないようで若いうちに旅行に行くべきよ、そう思うでしょ?としつこく同意を求めてくる。「体力的にも脳みその柔らかさ的にも若いうちに旅行するほうがいいかなあ」と言うとようやく満足したみたい。可愛い子には旅をさせよって考えはわりと世界共通なのかも。

 

808 State – Joyrider


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