引き続きFOTOISTANBULの日、まだ見ていなかった二つの屋外会場を訪れた。報道色が強い写真が多めだったがやはり面白い。昨日の講演で上映されたクーデルカのスライドショーのブースがあったのでもう一度じっくりゆっくり貸し切り状態で見て満足。
あとはホステルに戻ってひたすらラップトップに向き合っていると見慣れた顔が前を横切った。今日イスタンブールから違う街へ移動したはずのシリア人の青年が何故かそこにいる。「あれ、戻ってきたん?」「ちょっとトラブルがあってね」とのこと。警察の検問があったら即アウトなので結構面倒らしい。
そのまましばらく彼とNARUTO談義になる。さくっと漫画を読んだことがあるだけの自分とは違って彼はアニメを熱中して見ていたらしく登場人物の名前とか完璧に覚えていた。欧米だけでなく中東まで広がっているとは、ニンジャってすごい。
夜遅く、近くで大勢の叫び声が聞こえた。何が起きたのかと外に出ると近くにある鷲の像の広場まで行くと群衆とプラカードが見え、これが何なのか理解する。一昨日起きたアンカラの爆弾テロでの死者は100人を超え、今日は街を歩くと抗議や追悼のビラが貼られているのをあちこちで目にした。
鷲の像は現在FOTOISTANBULの展示で白い壁で囲まれていたが、作品の写真の上にもお構い無しで何枚かのビラが貼られていた。イスタンブールとアンカラ、距離は離れているとはいえ現在進行形で渦中にいるのだとこの時初めて実感した気がする。
65daysofstatic – Retreat! Retreat!
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