DAY 214 Adults buy time.

イランへ移動する日。だから早起きしたのに、全然パッキングが捗らずに結局ゴリスに着いたのは到着したのは昼前だった。うーん、今日中にタブリーズまで行けるかちょっと怪しくなってきたかも。

次の町カパンへ向かうマルシュを見つけてドライバーのおっさんに値段を聞いていると見覚えのある旅行者とばったり。おお、リダの家で一緒だった大学生の男の子じゃないか。この先何台か乗り合いタクシーを使う必要があるので道連れがいるのはありがたい限りだ。

カパンからはマルシュで一緒だったじいちゃんと一緒に国境まで行く乗り合いタクシーを捕まえることが出来た。出国と入国審査をさくっと終えて晴れてイランに入国、まだ太陽も高いところにいるし今日中にタブリーズに行けそうな気がしてきた。

国境から次の町までは移動手段が無く、値段は誰に聞いても一律にちょい割高で変わらない。他の乗客を見つけたら割安になるものの国境を越えてきた人には皆迎えの車が来ていた。ここであまり時間を食うと後の移動に響きそうだったのでもう値段交渉は諦めて乗ろうかと大学生の彼に聞くとともう少し粘りたいとの返答。

彼は不屈の闘志で交渉し、ちょっとだけ値下げを勝ち取った。「まだいけるかも」という彼に「今の値下げぶんは君の支払い分から引くことにしてもう乗っちゃおう。君が値下げしてくれたわけだし」と提案。承諾してくれたものの完全に納得していなそうな表情の彼に続けてこう言った。「ごめんよ、大人は時間を金で買っちゃうんだ」、と。

 

ODESZA – We Were Young


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