DAY 213 There was nothing to do, but not bad.

エミーシュに「もう一泊してもいい?」と聞くと「二階のエミリアのほうなら大丈夫」と言われたので荷物を移動した。昨日一緒に夕飯を食べた旅行者はもう出発してしまったので誰もいない四人部屋、唯一ベッドメイクされていたベッドに腰を下ろした。

明日向かうイランではインターネット規制があるのでVPNの使い方なんかを調べていると外が騒がしい。テラスに出ると若い男のグループがテーブルの上に料理を山盛りにしてウォッカ片手にパーティーをしていた。

一人の軍服姿の男と目が合ってしまったた。「あ、これ飲まされるやつだ」と理解したが時すでに遅し、自分の右手にはがっちり透明な液体が揺れるグラスが握らされていた。へいへい、いただきますよ。間もなくボトルが空になったのが不幸中の幸い。

陽気な野郎どもに別れを告げて街の中心部へ繰り出す。この週末は何かの記念日らしく至るところで今日の日付が入った広告を見かけていたので何かイベントをやっていそうな気がしたからだ。広場まで行くと何かの演奏音、ロックバンドかな。

歩行者天国になった大通りにどかんと大きなステージが設営され、どこから集まってきたのか不思議なくらい聴衆が集まっていた。バンドの曲調的に若者向けだったのでギャルも多め、よしよしイランに入る前に目の保養しとこう。

暗くなってきたので行きつけになったケバブ屋で晩飯を買って宿に戻る。しかしまあ、ナゴルノ・カラバフに四泊もすることになるなんてなあ。廃墟をちょっと見に行ったくらいで特に何もしてないけれど、何もしないのにはもってこいな居心地のいいところだった。

 

Pearl Jam – The fixer


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