昨日トビリシ駅に着いて宿を探すときに候補は二つあった。ひとつは日本人宿と言っていいくらいホステル、もうひとつはその近くにある普通の綺麗めなホステル。
いつもだったら日本人が多くいる宿に行ってしまうのに気が乗らず、普通のホステルに宿泊することにした。クタイシの日々が楽しすぎたのでちょっと落ち着きたかったのかもしれない。
昼過ぎになってWiFiが繋がらなくなったので散歩に出かける。中心部まで行くとやはり首都、さすがに人が多い。人が少ない方へ少ない方へ歩いて行くと店構えから明らかに安そうな床屋を発見したのでちょっと中を覗いてみた。
「バリカンで頭の後ろと横だけやってくれる?」と頼み椅子に座った。おねえさんの仕事ぶりは丁寧で結んでいる上半分以外をきれいに刈ってくれた。もみあげと髭を指差され「ここも刈っちゃう?」と聞かれ少し悩む。
日本を出てから半年以上、鼻の下は時々自分で剃っていたがそれ以外は伸ばしっぱなしだった。風で揺れて靡くようになってきたしそろそろ剃り時、いや刈り時なんだろう。よし、いっちゃってください。
みるみるうちにもみあげも髭も刈られ無くなっていく。雨の日も風の日も一緒だった彼らが刈り取られ切り離されていくのを見ているとちょっと悲しくなったが、宿に戻ったら受付の女の子が「絶対こっちのほうがいいよ」と言ってくれた瞬間にセンチメンタルな気持ちは綺麗さっぱり消えた。
Gang Gang Dance – Romance Layers
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