DAY 187 The camera crew didn’t mind anything.

「今夜はミュージック・フェスティバルがあるわよ」、宿のお母さんがそう教えてくれた。そういえばサマルカンドのレギスタン広場で準備していた音楽祭もそろそろ始まった頃か、もしかしたらウズベキスタン全土でお祭りの時期なのかもしれない。

旅行者は無料で観れるらしいし、手持ち無沙汰な自分にとってはありがたいイベントだ。昼過ぎから城壁の中は普段と違って大勢の警備のスタッフがうろちょろしており、歩いていると今夜の出演者らしき若者の集団から何度か記念撮影を求められた。「変な日本人を見つけたので記念撮影☆」的な感じでSNSに投稿されるのだろう。

夕方ベッドで寝転んでいたらいつの間にか眠っていて開演時間を逃した。慌てて外に出て音のする方へ小走りで向かう。会場の広場の客席はほとんど埋まっていて、写真を撮りたかったこともあり立ち見で観ることにした。

しかし内容は正直言ってあんまりだった。お祭りなのでしょうがないのだろうが演奏は口パクと当て振りだったし、音で盛り上がれないせいかダンスもそこまで凄いとは思えない。

むしろスポットライトではなく全体を煌々と照らす照明や派手すぎるイルミネーションに目を引かれた。あとは写真、動画撮影クルーの動き。自分は観客の邪魔にならないように動くのが普通と考えていたが、彼らは堂々と観客の目の前を威風堂々と横切ったり陣取ったりと撮影最優先。こんな風に撮影出来たらさぞ気持ちいいのだろうなあ、ちょっとだけ羨ましかった。

 

Lotus – Blacklight Sunflare


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