サマルカンドを発つ日が来てしまった。正直なところ消化不良な感じは否めないが明日ここにいてもだらだらしてしまうだけなのだろう。だから出るべき時ではあるのだ、このうえなくだるい気持ちだけがネックなだけで。
ぐずぐずとパッキングをしてたら時間の余裕がなくなってしまったのでタクシーを拾うことに。レギスタン広場前の大通りで数台の乗り合いタクシーに声を掛けたがなかなか駅の方向に向かうやつが見つからない。だがちょっと焦り始めていた自分の前に一台のタクシーが横付けしてきて、「日本人の方ですか?」と声がした。
助手席に座っていた声の主は日本人ではなくウズベク人の若い男だった。駅まで行きたいのだと伝えるとウズベク語で運転手に通訳してくれて交渉成立。彼は筑波市の大学院に通っているらしく、また日本に戻る航空券を買いに行くのだと教えてくれた。
特急電車は定刻でサマルカンドを出発しうとうとしている間に定刻でブハラに到着した。タクシーの客引きたちをあしらいながら旧市街行きのマルシュルートカに乗る。終点のラビハウズという有名な池の近くで降り、若い男の客引きが連れて行ってくれた宿が悪くなかったのでそのままチェックインしてクーラーをがんがんに効かせてまったり。
夜になり、晩飯の帰りにラビハウズの前を通りがかると様子が一変していた。昼間はわりと閑散としているなという印象だったのに日が落ちたら観光客で賑わっている。アイスクリームを食べながら小さな子どもがぴかぴか光る小さな車に乗って遊んでいるのを眺めていると自分が今ウズベキスタンにいるとはとても信じられなかった。
Feeder – Feeling the Moment
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