DAY 174 Shaken all the day.

午前7時半、まだちょっと肌寒さが残る時間。パッキングを済ませてレセプションに支払いに行く。そこには一人の白人の男がいて、どうやら彼も自分と同じく今日チェックアウトらしい。

「どこ行くんだ?」「ドゥシャンベ」「俺らも行くけど一緒に行くか?車はもう迎えに来てるんだ」宿の入口にはランドクルーザーがすでに待機しており値段を聞くとバザールから乗るのと変わらなかったので喜んで便乗させてもらうことにした。フランス人の彼シャルルとその友人ニコラ、そして自分を乗せた車はバザールで残りの乗客を集めてドゥシャンベに出発した。

途中でパンクしたのでスペアタイヤに交換しようとしたらそれもパンクしていて他の車のスペアタイヤを融通してもらう程度のトラブルもあったが順調に、だが長い時間を掛けて西に向かって走った。そしてすっかり夜も暮れた頃に14時間かけてドゥシャンベに到着。

フランス人の二人と酒を買ってゲストハウスまで歩いた。一日中同じ車で揺られていたので奇妙な連帯感が生まれていて、荷物を部屋に置いて中庭に出て祝杯を上げる。

改めてちゃんと自己紹介をすると二人とはほぼ同い年ということがわかる。ニコラは数学の先生をしながらポストロックのバンドをやっていたので音楽の話になり、日本のバンドはどうと聞いたらなんとtoeの名前が出てきてびっくり。

二人ともtoeが好きでシャルルはFacebookのカバー写真をtoeのアルバムジャケットに設定するくらい。最近新譜が出たことも教えられ、むしろ二人のほうが詳しかった。まさかタジキスタンでtoeの話で盛り上がるなんて。でもそのおかげで長い移動で疲れていることなんかすっかり忘れて深夜まで話し込んでいた。

 

toe – グッドバイ


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