西のほうより物価はましとは言えどもヨーロッパ、キルギスに来る前の東欧での一ヶ月の食生活は基本的に自炊だった。特にポーランドとスロバキアではホステルで食べる時は大概スパゲティを茹でて出来合いのトマトソースをかけるだけ、不味くはないものの美味いなんて口が裂けても言えない食事が多かった。
なのでまた気軽に外食が出来る喜びはなかなか大きい。そして中央アジアに来たら絶対に食べようと思っていたラグマンの美味しい店があると教えてもらってマルシュに乗って早速行ってみた。
ウイグル系の布市場にあるそのレストランではコシのあるラグマンを出すらしい。他の店あるいは国では麺が茹で過ぎなことが多く、それはそれで美味しいんだがどうせなら美味しいのが食べたい。すげえ食いたい。
レストランは満席で、一人で食べていたおっさんのテーブルに相席させてもらう。京都に住んでいた時はシルクロードを旅行したことのある友人が時々うどんラグマンを作ってくれたことを思い出しながらチャイを飲みつつ料理が出てくるのを待った。
運ばれてきたラグマンはもう、絶品の一言。こういうのがずっと食べたかったのだ。毎日食いたい味、食べても飽きない味。ちょっと遠いのでマルシュに乗る必要はあるが絶対に最低もう一度、いや二度は来るなと確信した。
加えて滞在しているゲストハウスの夕食は基本シェア飯で、昨晩の鴨ストロガノフも最高だったし今日のも美味くて毎日本当に素晴らしい。食事にそこまで興味やこだわりがあるわけではないけど、美味いもん食えるってのはやっぱり幸せ。こりゃ西欧に備えてしばらくは食いだめだ。
Slowdive – Good Day Sunshine
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