DAY 153 Some people like trekking.

本当は今日ウズベキスタンビザの申請に行く予定だったのだが昨日電話をしたら明後日に来いと言われてしまった。よって特に予定がない一日で、自分一人ならいつものようにのんびりと悪く言えばだらだらと過ごしていただろう。

なので同じ宿に滞在している女の子が「アラアルチャ国立公園にトレッキング行きませんか?」と誘ってくれた時、軽い気持ちで行くと答えた。情報ノートには日帰り可能な片道4kmコースって書いてあるし、ガイドブックにはハイキングという単語で紹介されているしまあ大丈夫だろうと。

 

マルシュで行けるとこまで行って、あとはヒッチハイクで登山口っぽいところまで送ってもらう。空は薄曇りだが時々太陽が顔を覗かせるので雨の心配はなさそうだ。「滝はこちら」の立て札の先にある踏みしめられた登山道を歩き出す。

いくつか急な登り坂を越えるともうすでに雄大としか言えない眺め。周囲の山肌はちらほら緑があるものの繁るというより覆う感じ、基本ごつごつとしていてなんとなくハードボイルド。「ようこそ、男の世界へ」というフレーズが思い浮かんだ。

しかし、もうわりとしんどい。途中の平べったい岩に座って休憩していた人に「滝までどれくらい?」と聞いたら「向こうに見えるのが滝だよ。2時間くらいかな」との返答。指された方角に確かに滝っぽいものは見えたのだが、すげえ小さくすげえ遠いことに気づきちょっと心が折れる。

滝の姿はなかなか大きくならないが体力は確実に削られていく。すれ違う人々の半分が両手にストックを持っていることに気づき、ここってまあまあ大変なところなんだと初めて理解した。一人だったらとっくに引き返していただろうが一緒に登っている子が全然元気だし、こちらも在庫切れかけな意地をフル動員して歩き続ける。

なんとか滝のふもとの渓流まで辿り着いた。昼食を取って少し休憩してから帰り道スタート。下りは早いが砂と岩の道なので滑り易く、気をつけていたくせに左足首をぐねったり二回こけたり。そして膝というか下半身は力を入れないと可哀想な感じでプルプルと震えている。それでもなんとかかんとか登山口まで帰って来ることが出来た。

 

旅行しているとトレッキングという単語は本当によく聞く。久しぶりに今日登ってみて確かに景色も素晴らしかったしへなちょこなりに達成感、充実感もあった。でもまあ、日帰りならたまには(本当にたまには)行きたいけどしばらくはもういいです。全身がパッキパキで明日の筋肉痛が怖すぎるもの。そして明日筋肉痛がこなかったらそれはそれでもっと怖い。

 

The Chemical Brothers – Swoon


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