ブダペストのライブ情報を調べたら来週末にかけてBudapest Essentialsというイベントを発見してしまった。出演者リストを見てよだれが止まらない。Gold Pandaという文字が目に入ったからだ。
台風で中止になった4年前のMetamorphose、その時一番楽しみにしていたのがGold Pandaだった。京都から修善寺に向かう途中で中止になったと知ったが車に乗っていた人間が皆往生際が悪かったのでとりあえず会場まで行ってみた。そしてTwitterを検索して来日している出演者の何組かがライブハウスで演奏するらしいという情報を見つけて東京まで車を飛ばした。
代官山UNITで開かれたのはその名の通りTyphoon Party、Metamorphoseを楽しみにしていた好き者たちでフロアは酸欠になりそうなくらい埋め尽くされていた。Orbital、808 Stateで踊れて最高に楽しかったのだが「Gold Panda観たかったな」という思いはずっと残っていた。なので来週の金曜日まではブダペストに絶対に、絶対にいることにする。
昨夜のパーリンカのせいなのかちゃんと寝ていない日々が続いていたせいなのかずっと身体の芯のあたりが気怠かった。夜(といってもまだ日は落ちていない)になってようやく外に出てトラムに乗る。
向かった先のパブには地下にライブスペースが併設されていて日本人バンドが演奏していた。管理人の二人がお薦めしている普段は教師をしているという男性の出番に合わせてステージ前の最前列に移動する。
さっき一階で談笑している時には関西弁を喋る陽気な人だという男性はマイクを握って歌い始めたら全くの別人だった。最初は写真撮ってと軽く頼まれたのでカメラを構えていたのだが、途中からむしろ撮りたくて仕方なくなるくらい彼の歌や動きに引き込まれてしまった。
二曲終わって最前列を離れて観客たちの中に紛れ込んだ。周りにいるのは日本人よりもハンガリー人のほうが多いくらい。聴き覚えのあるイントロで歓声が上がった。気がつけばあの有名なサビの部分で皆が叫んでいた。自分も叫びながら隣の野郎どもにカメラを向けていた。
昼間に感じた気怠さが不思議と消えていたので帰りはトラムに乗らないで歩くことにした。オレンジがかった黄色い光に照らされた通りも建物も落書きさえも全てが美しかった。飲み過ぎたらしい若い女が一人路上に座り込んで口の端から何かこぼしていたがそれすら美しかった。
The Doors – Light My Fire
ポートフォリオに Mwanza を追加しました。
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