DAY 116 the determination not to be a couch potato

ハラールに来て三日目、世界遺産でここに来た目的でもあるはずの城壁に囲まれた旧市街にまだ行っていない。特に体調を崩しているわけでもないのだけれどただなんとなく行く気になれず、決して綺麗なわけでもWiFiがあるわけでもないホテルの部屋で一日の多くを過ごしている。

部屋のテラスに出るとホテルの前の通りで開かれている小さなマーケットの賑わいが感じられ、一服しながら眺めているだけで妙に満足してしまう。こんな喧騒に近い場所に泊まるのがエチオピアに入ってから初めてだからかもしれない。

水が出ているあいだに洗濯は済ませたし、アディスに戻るバスのチケットは今日買わなくてもいいから外に出る用事も特になかった。いけないいけない、ルワンダのキブイエにいた時みたいに沈没という名のひきこもりになってしまう。そういうわけで夕方になってやっと重い腰を上げた。

一眼レフをぶら下げる気分じゃなかったのでコンデジをポケットに突っ込んで手ぶらで旧市街の門をくぐった。もう夕暮れ時なのでメインストリートを歩く人はまばらで、コーヒーでも飲もうかなと思ったが路上でポットとカップを並べているおばちゃんは見当たらない。てくてくと通り沿いに東に向かってただ歩く。

向こうから声を掛けてくる男のほとんどは挨拶が終わると「ハイエナ」という単語を出してハイエナマンの場所に連れて行こうとするが、「わたしハイエナ好きじゃない」といってさくっと断る。聞いた話ではハイエナを背中に乗っけることも出来るらしいがあまり面白そうに思えなかったし。

ラウンドアバウトがある広場みたいなところに出たので引き返すことにした。城壁の中は町並みもがらっと変わって確かに面白い。が、全然気分が乗ってこないので一度もカメラを取り出すことなく旧市街から出てしまった。

この低いテンションをなんとかするには昼間にがしがし出歩かなきゃ駄目だ、わかってたけど。ああ、部屋にいるのも外に出るのもめんどくせえけど明日はちゃんと外に出よう。

 

きのこ帝国 – 春と修羅


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