DAY 115 Desire for the tasty foods

旅行中の大きな楽しみでもあり、時に苦行になり得るもの。それは食事だ。我々のほとんどは幸か不幸かインドの光合成で生きてる聖人みたいなおじいちゃんみたいに光合成だけで生きてはいけないので毎日何かしら食べる必要がある。

自分はそこまで食に対する欲求が強い方ではないが美味いものが食えるにこしたことはないという程度の考えはある。そこそこ安くて美味いもの、そいつを探し求める日々だ。

タイ、ラオスでは何食っても美味かった。インドは最後のほうは飽きが来ていたものの想像以上に満足出来た。タンザニアでは白いウガリを除いて常によだれが止まらない日々を過ごした。逆にスリランカの飯にはいまひとつハマらなかったしルワンダのビュッフェは正直もう勘弁(すんごく不味いわけではないがすんごく飽きた)。

それと異国にいるからといってローカルフードばかり食べているわけではない。手頃な値段で食べられるなら慣れ親しんできたものだって食べたくなるのは人情だ。で、時々痛い目にも合う。今まで一番当たり外れがあったのがパスタだった。

スリランカのキャンディで頼んだボロネーゼには挽肉がほとんど入っていなくて憤慨したし、ルワンダのキブイエのホテルではちょっと高めなレストランの同じくボロネーゼが茹で過ぎ塩気足りなすぎでちょっと泣きそうになった。あんまりパスタが一般的でないところで注文する自分が悪いのだと分かっている。しかしこの数年、自分で自炊するようになってから米とパスタが主食だったのでどうしても定期的に食べたくなってしまうのだ。

そして今はエチオピア、ここは「見た目は雑巾、味はゲロ」のインジェラで悪名高い国だ。なのにこの国の食事は全然悪くない。

そもそもインジェラの見た目は雑巾というのは色だけだ。確かに義務教育時代の掃除の時間でよく見かけた使いこまれた雑巾の色に似ているが、むしろ丸まったおしぼりスタイルで出てくることも多い。作ってから日が経ったものは確かに酸味がキツすぎるが、基本的におかずと一緒なら自分はわりと美味しく食べられる。というかインジェラよりも白いウガリのほうが遥かにしんどかった。

加えてエチオピアではインジェラ以外に食べるものがたくさんある。そのひとつが今まで散々辛酸を舐めさせられてきたパスタだ。今は平均すると一日一回以上ミートソースを食べているかもしれない。アディスアベバで食べたイタリア人も絶賛したというタリアテッレなんて絶品だった。他のそこらへんのレストランのパスタも舌鼓を打つまでいかなくても大体イケるが、ミートソース以外は当たり外れ有り。

しかしこうパスタパスタ言ってると何故か「パスタ作ったお前」という歌詞が思い浮かぶ。誰の歌詞だったけ?ほんでなんとなく「翼を広げて」と続けたくなる。「パスタ作ったお前 翼広げて」、パスタを作る際に翼を広げる必要なんて全然ないのに。これをちょっと強面のにーちゃんが感謝しながら歌ってる感じが最近の流行りだと勝手に思ってるけど、間違いなく間違っているんだろうなあ。

 

Metronomy – A Thing For Me


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