午前10時、ドアをノックする音で目が覚めた。チェックアウトの時間だよと教えてくれた恰幅のいいおばちゃんにもう一泊すると伝えて代金を払いまたベッドの上に逆戻り。本当なら今頃ハラル行きのバスに揺られているはずだったのだが昨日チケットを買えなかったのだ。
昨日ピアッサに着いたのが午後3時、近くのタイトゥホテルにスカイバスのオフィスがあると知っていたのでウトマホテルにチェックインして部屋での一息ついた。一時間ほどしてチケットを買いに出向いたのだが、窓口の別嬪さんに「毎日運行してません。一番早くて土曜日ね」と言われた完全に想定外。
慌ててホテルに戻ってもうひとつの私営バス会社のセラムバスを調べたらこの近所にオフィスはなくマスカルスクエアまで行かなかればならなかった。部屋を出てレセプションの兄ちゃんに声を掛け、「バス会社のチケットオフィスって何時までやってると思う?」「たぶんヨーロピアンタイムで5時やね。そろそろ閉まってるわ。もう一泊していきなはれや」というやり取りで時すでに遅しと悟る。
モチベーションがだだ下がりのまま朝食も昼食も取らずに部屋でぐだぐだし続けてしまったが意を決してセラムバスのオフィスに向かった。スカイバスと違ってこちらのアディスーハラル便は毎日運行していて明日のチケットも難なく購入で完了。昨日は最初から直接セラムバスのオフィスに来たらよかったのだ。
宿に戻ってからエチオピアからの出国チケットをネットで購入。なんとなく次に行こうと考えていたイランは近々ラマダンに入ってしまうのでとりあえずヨーロッパの東のほうで適当な国を探し、そこそこ手頃な値段だったハンガリーのブダペスト行きを買うことにした。しかし自分の旅行ルートは効率的や経済的という言葉から随分と程遠い、ぐにゃぐにゃぐるぐるとしていたものになりつつある。どうしてこうなった?ああ、何も考えてないからか。
Flying Lotus – Auntie’s Lock/Infinitium
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