DAY 104 The time for coffee

昨夜遅くにホテルに戻ってコンタクトレンズも外さずに寝てしまったせいでなんだかすっきりしない目覚めだった。レセプションに行ってホットシャワーが出ないので違う部屋に移動させてもらったが、今度は洗面台の蛇口からほとんど水が出なくなった。あちらを立てればこちらが立たず。

ホテルのレストランで昼食を取った以外はずっと部屋でぐだぐだ。さすがに一歩も外に出ないのは阿呆過ぎると空が薄暗くなってきた頃に外に出た。少し歩いたところでコーヒー屋を見つけたので一杯頼んでみる。

先客は一人の男だけで、紅茶を片手にひたすらチャットという噛みタバコ的な葉っぱをずっとクチャクチャしていた。お前はイギーかと心のなかで突っ込みつつコーヒーが出てくるのを待つ。

エチオピアはコーヒー好きの喫煙者にとって天国みたいな国だ。いい悪いは別として今まで泊まったホテルの部屋には全て灰皿が置いてあったし、レストランやカフェでも屋外の席なら喫煙可能なところが多い。そしてコーヒーはどこで飲んでも大体美味いし、砂糖の有無も自分で選べる。マキアートだってあるところにはある。

店主の女性が素手で火鉢の中の炭をかき混ぜるのをぼんやりと眺めていると日は完全に落ちた。裸電球の明かりが店の中をじんわりと照らす。小さな白いカップになみなみと注がれたいいにおいの黒い液体が出てくるまであともう少し。

 

Pixies – Dig for Fire

 


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