DAY 091 The Source

数日前にタンザニア国境からバスに乗って通過した町に戻ってきた。バスターミナルは町の規模に反して広く、どうやら建物の多くは住居としても使われているようだ。敷地の端に置いてあるビリヤード台を男たちが囲んで騒いでいた。

待ち合わせの相手とレストランに入りビュッフェの昼食。どこのレストランでもバリエーションに大きな違いはなく、基本炭水化物ばかりで野菜が少ない。ニャマガベで会った彼もそうだったが今日初めて会った彼女も普段はほぼ自炊しているらしい。

レストランを出て彼女の案内で水源に向かって坂を下っていく。町から見てだいぶ下のほうにある水源からポンプで水を汲み上げているため通常は利用するのにお金がかかる。しかし自ら水源まで汲みに行けばお金はかからないため、手間はかかるがポリタンクを持って行く人も多いそうだ。

水源には子どもたちや女性がたむろしていて、水汲みついでに洗濯もしてしまうらしく衣類やタライも置いてあった。ちょうど水を組み終わった人に向かって誰かが緑色のバナナを投げた。地面に落ちたバナナはポリタンクの蓋の代わりに栓として使われていて、隣にいた彼女が「(衛生的に)あんまりよくないんだけどねえ」と呟く。

帰りの上り坂では案の定息が切れたが日差しが強くても風があって涼しいのでそこまで苦にならない。振り返ると文字通り360度緑に囲またのどかと言うしない風景が広がっていた。この国に来て数日、未だに過去と現在が重ならない。

 

agraph – and others


Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です