DAY 092 So quiet, Too quiet.

荷物をまとめてキガリを後にする。向かう先はルワンダに着いた夜に会った旅行者から聞いたキブイエのゲストハウス。話を聞いてラオスのバンビエンやインドのプリーと似た匂いを感じたからだ。旅行者用語でいうと沈没目的、結果的にではなく自ら沈没しに行くのというのは我ながらたちが悪い。

バスを一度乗り換えてキブイエに着いた頃には昼をだいぶ過ぎていた。町から離れて湖沿いをしばらく歩いて教会の横を抜けると高台に建つ建物を見つける。部屋をいくつか見せてもらい、一週間ぶんの宿代を先払いする代わりに少しディスカウントしてもらった。

町に戻って昼食にしては遅く夕食にしては早い食事を済ませついでに水とビスケットを買った。宿に帰って湖を眺めていると目の前を白いベストを着たカラスみたいな鳥が群れながら何度も横切って行く。

ベッドに横になったらいつの間にか眠っていたらしく、目覚めると部屋の中は真っ暗だった。宿泊客が少ない上に別館にいるので誰の声も物音もせず、耳を澄ませても虫の鳴き声しか聞こえない。外に出て煙草に火を点ける。湖に、あるいはこの静かな夜に吸い込まれてしまいそうな錯覚に陥った。

 

Marconi Union – Sleepless


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