DAY 078 Confessions of a Shopaholic!

タンザニア気象庁の注意喚起通り昨日の夕方から降り始めた雨は夜が明けても降り続いていた。火曜日と同じく友人の授業を見学しに行ったが授業開始時刻10分前の時点で生徒は誰一人来ておらず、がらんとした教室で今日は中止かなと話していると5分前になって夫婦で参加している若い男女がバイクに乗って現れた。

夫婦を皮切りに他の生徒たちの遅れながらも次々とやって来て無事に授業が始まった。こんな雨の中に予想以上に多くの生徒たちがわざわざやって来た理由の一つは間違いなく先生である友人の存在だろう。もし彼が慕われていなければ生徒のほとんどが勝手に自主休講しているはずだし、異国をただ旅行して通過するのではなく腰を据えて居住するというのはこういうことかと少し羨ましくなった。

昼を過ぎても雨は止む気配がなかったがストーン・タウンへ。薬局で最近減りが激しい絆創膏を補充した後に雨脚が強くなってきたので昨日も行ったカフェに早足で向かった。昨日は機械が故障していて頼めなかったフレッシュコーヒーは洒落たポットに並々と注がれてテーブルに置かれその匂いだけで幸せな気分になった。

煙草とコーヒーというレノン=マッカートニーに比肩する最高の組み合わせをしばらく楽しんで近所にある大きな土産物屋に入った。宝石コーナー以外を歩きまわって何度も商品をチェックし、自分の手にはいつの間にか買い物カゴが握られている。途中でトイレを借りたくらいだし結局2時間以上買い物していたが面倒だなんて気持ちは一切湧かなかった。

思い返せば去年の春にシェアハウスに引っ越して以来、この旅行に出るまで数ヶ月周期で住まいを点々としていたこともあって意識的に物欲をセーブしてきた。3ヶ月滞在したニューヨークでも買ったのはサンダルと小さなスピーカーだし、出発の1ヶ月前から買い揃えた旅行用品は必需品を買い揃えていただけなので全然楽しくなかった。

生活していく上で必要ではないものを買う時間はなんて楽しいのだろう。以前京都で一人暮らしをしている時に「しょうもない小物とか雑貨が多すぎ」と苦言を呈されたことがあったが、自分はそのしょうもなさを愛しているのでもう手遅れ。ああ、実家の段ボール箱に眠っている白いサイの置物がひとりで寂しそうだし仲間をここで買うべきか非常に悩みどころだ。

 

石野卓球 – Arek


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