DAY 077 Now I am called “Pacquiao”.

ストーン・タウンの中心にあるジョーズ・コーナーでコーヒーを飲んでいると小雨が降ってきた。雨が止むまでコーヒー屋の息子と雑談してからビリヤーニを食べに行き、服屋でカンズと呼ばれるワンピースと薬局でマラリア治療薬のコアルテムを念のため購入。

トイレに行きたかったのでカフェを探してふらふらと路地を彷徨っていると建物の入口にある段差に男たちが暇そうに座っているのが見えて、これは言われそうだなと思っていたら案の定。暇人たちの一人が自分に向かってこの数日で聞き飽きた単語を発する。「パッキャオ!」と。

数日前のザンジバル時間の早朝に放映されたメイウェザー対パッキャオの世紀の一戦はかなりの高視聴率だったらしく、試合が終わってからパッキャオと呼びかけられることが増えた。時々スワヒリ語でまくし立てられ困惑し、相手がファイティングポーズを取った瞬間に理解して「はいはいパッキャオパッキャオ」とちょっとうんざりしていた。

「パッキャオはフィリピン人だ、俺は日本人!」と何度説明しただろうか。そりゃ髭面だし黄色人種だけどさ、それくらいしか共通点ないっすよ。まあ自分も黒人の顔が一緒に見えがちなのでお互い様っちゃお互い様なんだけども。

20メートルもない距離を歩いただけで5パッキャオがカウントされた。多分自分以外にも髭面の日本人を含むアジア人の男性旅行者の多くが現在アフリカでパッキャオに悩まされているのだろう。彼らがいつパッキャオに飽きるのか、パッキャオを忘れるのか全く予想がつかない今日このごろ。勝てよなあ、パッキャオ。

 

Shudder To Think – Ballad Of Maxwell Demon


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