DAY 064 We didn’t need anything without beers and cigarettes.

12時前にチェックアウトしてバスターミナルまでトゥクトゥクではなくローカルバスを拾った。スリランカに来てからトゥクトゥクドライバーたちの雰囲気がどうしても好きになれないなからだ。それにトゥクトゥクだと200ルピーのところをバスだと8ルピーというのも魅力的だったし。

バスターミナルでダンブッラ行きのバスに乗り込んで座席にありつけたのだが、出発して間もなく乗り込んできた僧侶に席を譲って以降は運転席横の開きっぱなしの乗降ドアの前でずっと立っていた。全開のドアから風が気持ちよくて多少疲れたものの2時間半はあっという間だった。

ダンブッラのバスターミナルでスプライトを飲みながら一服したあとシーギリヤ行きのバスに乗り換える。Mapのナビを頼りに適当なところで降車ボタンを押して少し歩き無事にお目当てのゲストハウスに到着。部屋に荷物を置いて近くの売店に飲み物を買いに行って帰ってくると外の通路の椅子に白人のカップルが座って煙草を吸っていたので混ぜてもらう。

フランス人のネイタン(男)とアレックス(女)はとても陽気だった。特にネイタンとは妙に馬が合い、少し前から降りだしていた雨が止んだ隙にスクーターにニケツしてビールを買いに行った。帰ってきてから別の部屋に泊まっているドイツ人男性二人も加わって外のテラスで皆で夕食前の晩酌を開始する。

その場にいた5人全員が喫煙者で、入れ替わり立ち代り誰かが煙草に火を点ける。「ビールと煙草があったら他に何もいらんよね」と誰かが言って全員が頷いた。再び降り始めた雨はスコールのように激しかったが好きなだけ降ったらいいさといった感じで誰も気に留めていない。ネイタンに日本では毎年ボジョレー・ヌーボーの解禁日はえらい騒ぎだよと言ったら唖然としていた。

全員のビールが空になった頃にようやく雨は止み、そのまま連れ立って近所のレストランに入った。スリランカに来て初のカレーはビュッフェスタイルだったが正直味はイマイチ。500ルピーぶんの価値があるとは思えなかったがシーギリヤのレストランはどこも似たような値段らしく、滞在中の食生活を少し考える必要がありそうだ。

静かで誰もいない真っ暗な道を歩いて宿に戻るとラストシガレット吸おうぜと誰かが言った。白い煙はオレンジ色の電球に照らされながら夜の闇に昇って消える。こんな風に他の国の旅行者と夜を過ごすのはラオス以来かもしれない。名残惜しい夜だけどいい気分のままシャワーを浴びてすぐに寝てしまおう。

 

Aphex Twin – 4


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