DAY 065 Sweet Sweet Pineapple

綺麗にカットしたとても甘いパイナップルをご馳走してくれた後にネイタンとアレックス、それにドイツ人の二人はトリンコマリーに向かうためにトゥクトゥクに乗って去っていった。彼らが行ってしまうと途端に静かになり、暑い日差しを避けて部屋に入りファンを全開にしてベッドに寝転ぶ。

昼を過ぎて腹も減ったので外に出たが照りつける太陽は全然優しくない。そこらへんのレストランで食べようかと思ったが軒並み高そうなので売店でミロを買って誤魔化すことにした。

そのまま明日行くつもりのシーギリヤ・ロックの入り口まで下見も兼ねてだらだらと歩く。すぐに着くかと思いきや意外と距離があり明日は自転車を借りて行くことに決めた。さらにシーギリヤ・ロックの入場料は3900ルピーとかなりの高額だが、昨晩ドイツ人が教えてくれたすぐ近くのピトゥランガラという小さな山は500ルピーで入れるらしいのでそちらに登ることにする。違いは壁画の有無と観光客がいるかいないかだけらしいし頂上からの眺めにそこまで興味もないし。

夕方になり昨日ネイタンと行ったシーギリヤ唯一の酒屋兼レストランに歩いて向かう。途中でやけにテンションが高い若い男が話しかけてきて、中国人相手のガイドで儲かっていると自慢された。すでにマリファナで気持ちよくなっているらしく十秒に一度噛み煙草を吐き捨てる彼と途中まで一緒に歩いた。

酒屋でビールを買うとテーブルを囲んでいる野郎どもからこっちで一緒に飲めよと誘われたが丁重にお断りする。泊まっている宿でシーギリヤ・ロックを眺めながら晩酌したかったので喉の渇きを我慢しながらまた歩いて帰った。

一番眺めがいい椅子に座って缶のプルトップを引き上げると少しの間泡が吹き出した。一口飲んで煙草に火を点けて至福の一時。鳥と虫の鳴き声以外の音は一切無く、日が完全に落ちて照明がつくまでずっとそこにいた。昨日とは違いビールはいつまで経ってもなかなか減らず、そこまでビールが好きじゃなかったことを思い出したがまあ些細な事だ。

 

相対性理論 – ミス・パラレルワールド


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