DAY 059 I’m slack on the bed.

柔らかすぎるベッドのマットレスと強弱のコントロールが効かず最大風速で回り続けたファンのせいで目覚めは最悪だった。背中から腰にかけてずっしりとしただるさと重さが残っていて、腹も冷えたらしくトイレではウォーターリングだった。

普段なら朝飯を食いに行くのだが食欲もあまり湧かず水を飲んで誤魔化し、ベッドの上で繋がったり繋がらなかったりするネットの海をただ漂った。たまに外に出て煙草を吸ったが照りつける日差しにうんざりしただけだった。

昼を過ぎてしばらくしてから水が無くなったこともあって外に出たのだが近くの売店でスプライトと小さなスポンジケーキを買っただけで帰ってきてしまった。腹が減っていないわけではないが全てが面倒だった。

そういえば14年前にバンコクのカオサンロードにあるマルコポーロ・ホテルにいた時もこんな感じだった。外の屋台に飯を買いに行く時以外はずっと部屋に引きこもって唯一持っていた村上春樹の「遠い太鼓」の文庫本を繰り返し読んでいた。非生産的極まりない三日間を抜け出せたのは偶然再会したシェムリアップに行くというケントミくんに便乗させてもらったおかげだ。

夜になっていい加減何か食べないと駄目だと再び外へ。通りを少し歩いたが食欲をそそるようなレストランは見当たらず結局昨日行ったレストランでベジ・ヌードルとラッシーを注文。味は悪くなかったが満腹になるのが早すぎて完食するのに苦労した。

部屋に戻ってまたベッドの上へ。一応ダーク・ファンタジー(少し高めの美味いチョコクッキー)と小さなポテトチップスを買ってきたものの満腹すぎてしばらく食べれそうにない。腹が冷えないように毛布を掛けるといつの間にか眠っていた。

夜明け前に目覚めたら身体はすっきりと軽くなっていて、腹も減っていたので昨夜買ったお菓子を一気に完食した。さて、洗濯でもするかな。写真は笠井爾示が「波珠」という写真集の中のテレビに映った中日の岩瀬を撮った写真へのオマージュ。

 

Radiohead – Stop Whispering


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