DAY 027 Escape from bothersome things

眠りについたのが午前3時半なのに5時に目が覚めた。もううんざりだ。奴らは腕と足以外にも首や腰などちょっとした隙間を見つけると的確かつ狡猾に血を吸っていく。置き土産の痒みさえなければいくらでも吸ってくれて構わないのに奴らはとても律儀に有難くない対価を残していった。

屋上で朝日を拝みながら部屋を変えるか宿自体を変えようと決心した。自室のファンが壊れているのもしんどいが、一番の敵は蚊だ。もし自分が大学生ならこれぐらい笑って値段も安く居心地も悪くないこの宿に滞在し続けるだろうけれど、多少の金銭を支払うことで快適さが手に入るのならば躊躇なく支払える年齢になってしまったらしい。

フリーのヨガクラスが終わった後に場所を提供しているホテルに空きがあるか聞いたら5泊すれば少しディスカウントするよと言われ即決断。バンビエン以来の久々の個室に滞在してしばらくのんびりヨガを習うことにする。

 

久しぶりの一人っきりの時間。部屋の外に置いてあるデッキチェアに座って海辺からの風を感じながらぼんやりと昨夜の共有スペースでの時間を思い出した。

あまりに暑く寝苦しかったので部屋を出て他の旅行者たちが音楽をかけながらまったり談笑している輪に加わった。DJ役の人に「何か聞きたい旅ソングある?」と聞かれ、直前に流れていたずっと売れ続けている有名なバンドの曲の後だし空気を読まなきゃと思い電気グルーヴの虹をリクエストしたら彼のライブラリに存在しなかったのでスルー。音楽の趣味ってやっぱ難しいなあと思いつつ、こういう時にさくっと自室に戻れないのはかなりしんどいことに気がついた。

自分の趣味趣向はもうかなり固まっているが誰かに合わせることだって出来なくもない。しかし好きで重たいバックパックを背負って旅行に来ているのにその上無理に迎合する必要もまたないのだ。我を通すことで新たな刺激や出会いを得る機会を失ってしまうと言われればその通りだが、それならそれでいい。ただし部屋で一人イヤホン耳に突っ込んで好きな曲を聴きながらにやにやするのが好きな野郎ってどこから見ても陰気っすね。

 

Beach House – Troublemaker


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