DAY 025 I mastered how to say “merde”!

コルカタに来てからずっと日本人宿コルカタサンタナに滞在している。今宿の管理人をしている女性が料理上手なのでほとんど宿で美味しい日本食ばかり食べていて、インドに来たのにまだカレーを食べていない体たらく。だらけるためにあるような環境を余すことなく満喫している。

滞在二日目の午後に珍客がやって来た。リビングのほうから聞こえてくる英語とフランス語を不思議に思い行ってみると年配の白人女性が二人立っていた。この宿を紹介されてきた二人はフランス人で、一人は少し英語を話せるがもう一人はフランス語以外話せないようだった。

彼女たちは毎日夕食をとっていたのでお互いに拙い英語でいろいろと話をした。フランス南部のトゥーロンの近くに住んでいて、英語が話せないほうの女性は昔パティシエをしていて今は息子が彼女の店を引き継いでいるらしい。ちょうど年配の日本人男性も同席していたのでアラン・ドロンやジャン=ポール・ベルモンドの話で盛り上がってた。

ある夜ちょっとしたフランス語講座が開かれ、そこで彼女たちがある単語の発音を詳しくレクチャーし始めた。自分が試しに言ってみると二人ともサムズアップで満面の笑顔。意味を聞くと英語でいうshitやfuckらしい。それからことあるごとにmerdeの催促をされることになった。そんな彼女たちもすでにバラナシに向けて出発し、自分もハウラー駅でプリー行きの夜行列車に乗りこんだ。

荷物を全て自分の寝台に上げて横になった瞬間、なにか固いものが落ちた音がした。カーテンを開けて下を覗きこむとさっきまで右ポケットに入っていたスマートフォンが本体、カバー、バッテリーと3つに分離して散乱。下の寝台のおっさんが親切に拾い集めてくれたのだが、電源を入れた時に本体の右上の隙間から見えてはいけない配線がちらりと見えているのに気がついた。そうか、こういう時にMerde!と叫ぶべきなのだ。

 

Passion Pit – Sleepyhead

ポートフォリオにタイの写真を追加しました。


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