DAY 002 I ride a bus wherever I go.

目が覚めるとまだ朝の5時だった。ゲストハウスの外に出て一服していると昨日チェックイン前の時間潰しも兼ねて入った隣の食堂が開店準備をしているのが目に入った。起きてすぐに食堂に入るほど食欲も湧いてこなかったので無料で食べれる食パンとコーヒーで頭を働かせ始める。

2日目にしてすでにこれといった予定はない。特にバンコクで見たい観光地があるわけでもなく、旧正月の賑わいを感じにチャイナタウンに行く気分でもない。ベッドの上に戻ってだらだらとネットの海を漂っていたら窓から入る光が眩しくなってきた。やばい、これは気合入れて出る準備しないと日が暮れるパターンの予感。そのパターンは一度癖になるとずるずる落ちるとこまで落ちてしまう。それも嫌いじゃないけど自ら落ちていくのはまだ止めとこう。

 

隣の食堂で昼飯を食い、ちょっと離れたバス停までぷらぷらと歩く。日曜の夜に出発するラオスのヴィエンチャン行き国営バスのチケットを買うためだ。午前中カオサンの日系旅行代理店に電話したら手数料で150バーツかかるとのことだったので下見も兼ねてモーチットバスターミナルに行くことにした。バスに乗ったとこまではよかったのだが、集金係のおばちゃんに降りる場所を教えてと言うのを忘れて適当な場所で降車ボタンを押してしまい20分くらいぷらぷらと歩く。工事現場の重機はどこの国でもかっこがよろしい。

裏口みたいなところからターミナルに入り込めたけれど広すぎてチケット売り場がわからないので喫煙所で一服。近くにいた朝の6時から友人を待ってるという若い地元のにーちゃんとどうでもいいことを話しつつせっかくなので一枚撮らせてもらう。そして喫煙所を出てふらふらとチケット売り場を探しに歩き出すとさっきのにーちゃんが小走りでこっちにやって来た。もしやチケット売り場まで案内してくれるのかと思いきや、「友達来るのにお金ないんよ。100バーツちょうだいな」。どうせならさっき言えよと思いつつ、今バス代きっちりしかお金ないんだごめんと言ったらあっさり引き下がった。わりと投げやりかつあっさりとしたアプローチは妙に新鮮で、20バーツくらいならあげてもよかったかなと思い返すくらい悪い気はしなかった。

 

ヴィエンチャン行きのチケットを購入した後はせっかくターミナルまで来たのでタイの秋葉原と呼ばれるパンティッププラザに向かうバスに乗ることにした。持ってきたモバイルバッテリーが今使っているAndroidの充電に対応していないのに出発してから気付いたのでその代用品を探しに行ってみようと。バスを降りると周辺はかなり栄えていて、Shibuya 19やマックスバリューまであった。

パンティッププラザの中に入るとまるで大きなソフマップ。ヨドバシカメラほど多種多様ではないけれど、PCやモバイルとその周辺機器は大体ここで手に入ると思われる。ブースごとに違う店が販売しているので一回りして実際に充電できるか試させてくれたところで購入。ずらりと並んでいたモバイルバッテリーはPOWER BANKという名前が一般的らしいです。ハズレを引きたくなかったので今中国で爆発的にシェアを伸ばしている小米(xiaomi)の物を選んだ。

 

用事が全て終わったので再びバスに乗り宿へ戻る。バンコクのバスはエアコンの有無やエクスプレスかどうかで料金が全然違ってくる。昨日スネークファームから帰るときに乗ったのは無料だったし、安いのでたかが知れてるとはいえ集金係のおばちゃんが来るまで正確な料金はわからない。おまけに人によっては一切英語が話せない人もいるし、集金係のおばちゃんが来たらポケットに入った硬貨を手のひらに並べて「お好きなのをどうぞ」方式を採用することにしたらかなりスムーズ。

ついでにGoogle Mapはある程度正確にバスのルートや乗り換えが出てくるものの決して完璧でないことがわかった。110番のバスが来たので乗ろうとしたらジェスチャーで乗るなと言われ、その後ろから来た110番に乗り込んだら集金係のお婆さんがお金を受け取ってくれず5分ほど走ったら降ろされる。一緒に降りたお婆さんが指差す先にはまた別の110番のバスが止まっていて、結果そのバスはちゃんと宿の近くのバス停まで走ってくれたのだが通る道はMapで表示されているルートと全然違う道だった。まあでもGoogleが悪いんでもバンコクの交通システムが悪いんでもなくて、依存している利用者がちょっと気をつけて覚悟すればいいだけの話。

 

Delorean -Spirit


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