メトロの路線図を見て一目で気になった、同時に気に入った名前があった。スノードン。なんて(西郷どんみたいに)無骨な、でもスノーマンと一文字違いなので愛らしさも兼ね備えた名前だろう。
なので暇を持て余した午後に行ってみる。個人的にはちょっと寂れた雰囲気を望んでいたが二つの路線が交差するため地上に出るとわりと栄えていた。うーん、スノードン全然スノードンじゃねえ。
口の中にさっき作ったカレーの風味がしつこく居座っていたので駅の隣りにあったティム・ホートンズでコーヒーをテイクアウトする。大通りを歩いていてもぴんと来ないのでMapで付近になにがあるか調べてみると少し離れたところに大きな公園を発見。いいね、行ってみよう。
除雪され歩きやすかった歩道と公園の敷地の境界は非常にわかりやすく、地面に雪が積もっているところが全て公園だった。足を踏み出すとざくっと音がした。真ん中のほうへ足跡を作っていく。
とても静かだった。さっき小さな男の子が走っていった以外は誰の姿も見ていない。イヤホンからは音楽が流れているが音量を調節したわけでもないのにやけに小さく聞こえる。静寂が音楽を侵食していた。最後の街をモントリオールにしてよかったともう何度目かに思う。
Marconi Union – Sleepless
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