DAY 352 To be erotic is wrong?

アメリカビザの面接再予約ページで最後の悪あがきをしていてとうとう気づてしまった。そして同時にやり場のない怒りに包まれる。

ページのデザインは上部に大使館の面接の日付を選択欄、下部にビザセンターの面接の日付を選択欄と配置されている。この場合多くの人が(ほぼ全ての人がと言ってもいいだろう)上から順に大使館、ビザセンターと日付を選択していくはずだ。

自分はなるべく早く面接の予約を取りたかったので大使館面接の日付を直近の日に選択していた。そうするとビザセンターで日付の選択が出来ない結果に終わり、そのせいで昨日わざわざ直接予約しに行くはめになった。

今日何度もトライした再予約のページでも結果は同じだったが何の気無しに大使館面接の日付を少し遠い日にしてみるとなんとビザセンターの日付選択が可能になることを発見。その瞬間、謎は全て解けた。解けたんすよ木暮警部。

このページ、ビザセンター→大使館という順番になるように日付を選択しないと予約が完了しない仕組みだった。なのにページデザインは上から大使館→ビザセンターになっている。急ぎの人は大使館の面接日を最短の直近日にしちゃうからビザセンターの面接日は必然的に選べなくなる。そして同日面接は不可ということもわかった。

なにこのユーザビリティの欠片もないサイトデザイン。ほんで「ビザセンター→大使館の順番で選択して下さい」という説明もないから気づくわけないじゃん。このせいでボゴタに一週間以上滞在することになったと思うとちょっと震えがきてしまった。そしてアメリカのことがだいぶ嫌いになった。

夜、気を取り直して同じホテルの野郎連中と連れ立ってまたストリップへ。大音量のポップ・ミュージックに合わせて目の前でくるくるとポールに絡みつくように回転するあられもない姿のコロンビアーナを眺めているとビザ申請でやさぐれた気持ちが少しづつ穏やかになっていく。正直あけっぴろげすぎてあまりエロさは感じないがそれはそれ、これはこれってやつです。

 

そういえば日本人の旅行者同士で話すときに下ネタやエロい話って結構気を使うことが多い。もちろん女性がいる時に話を振ることはないんだけれど、同性だけの時でもそういう話が嫌いな人がいるかもしれないので様子見が必要だ。ここまでは至極当然というか常識の範疇の話。

ただなんと言えばいいのだろう、「旅行にエロを求めていくのって最低!」的な雰囲気が出ている場や瞬間がたまにある。ストイックさからくるものと似ているがちょっと違い、どちらかというと潔癖さや崇高さに近い感じ。

自分はそういう潔癖さや崇高さがとても苦手だ。自身が俗っぽい人間だからだろうしそもそも俗っぽいことが全然嫌いじゃない。そして擦り切れるほど読んだ沢木耕太郎の深夜特急や藤代冥砂のライド・ライド・ライド、藤原新也や素樹文生の旅行記は皆エロを含めた俗っぽさを決して否定していなかったはずだから。

 

Date Course Pentagon Royal Garden – Mirror Balls


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