朝食を食べてテラスで煙草を吸っていると見覚えのある女性と再会。彼女はイスファハンからサルアガセイエッドに一緒に行ったうちの一人で、マシュハドから夜行バスに乗って今到着したらしい。お互い予定もなかったので昼からゾロアスター教の鳥葬施設だった沈黙の塔に行ってみることになった。
レセプションでホテルから沈黙の塔へバスで行けるかを尋ねると乗り換えが面倒だからタクシーで行ったほうがいいと言われる。が、時間だけは有り余っているのでバスで行けるところまで行ってみることに。運転手や他の乗客たちの助けを借りてバスを三本乗り継ぎなんとか沈黙の塔の近くまで来ることができた。やったぜ。
入口らしき場所が見つからなかったので適当に歩いてそこらへんにいたおっさんに「どっから入るん?」と聞いたら目の前を指差して「ここから行ける」という返答。ふらっと観光客が立ち寄るにしては険しめな道だったがとりあえず登ってみる。
頂上まで登ってみるとヤズドの街が一望できた。あれ、傾斜が低くて歩きやすそうな道を歩く観光客を発見。彼らはもう一つの塔に向かって歩いていて、どうやら自分たちは面倒くさいほうの塔へ登ってきたらしい。そして壁に囲まれたかつての鳥葬場所はただの大きな穴にしか見えず、まあこんなもんかといった感じ。
街へ戻る途中にゾロアスター教の神殿に1500年以上燃え続けている聖火を拝みに立ち寄る。聖火はガラス越しにしか見えず、さらに映り込みが鬱陶しくて全然綺麗に見えなかったけれど元々そこまで期待していなかったので問題なし。
しかし今日は珍しくまじめに観光した一日だった、自分一人だったら沈黙の塔に登った時点で満足してホテルに帰っていただろう。限られた休暇を使って来ている人と一緒に動くといかに自分が普段怠けているか思い知らされる。見習えるといいんだけど、たぶん無理なんだろうなあ。
Vermont – übersprung
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