DAY 194 Yesterday Caspian Sea, Today Black Sea.

おんぼろのタクシー、大音量の音楽、真っ暗な中突然現れるライトアップされた謎のモニュメント、そして霧。空港まではわりと遠かったが運転手が頼んでもいないのにぶっ飛ばしてくれたせいで早く着きすぎたくらいだった。

真新しいバクーの空港で5時間ほど乗り継ぎを待ち、午前10時にはトビリシの空港の前で煙草を吸っていた。市街地に出ずにそのままバスターミナルに直行して一時間後に出発するバトゥミ行きのチケットを買う。

日がだいぶ傾いた頃にバス海岸沿いの道を走っていた。あれ、これはもしかして黒海なのか?昨日カスピ海を眺めていたのに、今日は黒海を眺めている。珍しくここ数日移動を続けたせいで実際の現在地と頭の中の現在地が上手く重ならない。

バトゥミに着いて目星を付けていたホステルのドアを開けると受付の男が「日本人か?」と聞いてきた。男は極真空手をやっているらしく、つい最近「空手バカ一代」を読んだばかりだったこともあって盛り上がる。ちょっと値段は高めだけどもういいや、ここに決めちゃおう。マス・オーヤマ万歳ってことで。

 

The Field – Yesterday And Today


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