DAY 347 Everything changes maybe.

昨夜は日本食堂でカツ丼の食い納めをして残金が6ペソになったので後は寝るだけのはずだった。が、食堂に来ていた日本語が堪能な韓国人の女の子に「暇なら付き合ってくれませんか?」とミュージック・クラブに行くことになった。

「おれもう1CUCも持ってないよ」と言ったら「一杯ぐらい奢りますよ。一人だと行きづらくて」という男前な返事。たまに見かけるファンデーション塗りまくったせいで首から上の色が違うようなタイプではなくナチュラルにかわいい子だったので喜んで付いて行く。

サルサを練習中だという彼女と初めてサルサ(と呼ぶにはあまりにもぎこちないステップだったが)を踊り、遅くならないうちに紳士的にホステルまで送る。もし自分が明日出国じゃなかったら小さな恋のメロディが鳴り響いていたかもしれない、がこういうタイミングの悪さにはもう慣れてしまった。キューバ最後の夜が楽しかっただけで満足しておこう。

今朝はローカルバスに乗るためだいぶ早起きした。荷造りを終えてよくしてもらったばあちゃんとハビエルに別れを告げてバス乗り場へ。まだ7時前だというのに結構な人が並んでいたが外国人は自分一人のようだ。ぎゅうぎゅうになったところでバスは出発する。

降りたぶんだけ乗ってくるのでずっと満員のまま。途中で停車した際に後部のドアが開かずに降り損ねた若い女の子が運転手に聞こえるように大声で叫び、やっと開いたドアから降りた女の子が「Jesus Christ!」と何故か英語で捨て台詞。すると誰かがぼそりと「What a fuck!」と呟きじみたツッコミを入れて車内は笑いに包まれた。

バスを降りてから30分ほど歩いて空港に到着、搭乗まで冷房が効き過ぎている待合室で待つ。「アメリカとの国交が回復して変わってしまう前に」と今たくさんの旅行者がキューバを訪れている。そう、間違いなくこれから変わっていくのだ。

キューバはこの旅行で来てよかったと断言出来る国のひとつだが、数年後いろいろな変化が起きた後でまた来てみたい。まあハバナのションベン臭い路地はそんなすぐには綺麗にならないだろうけど。

 

Perfect Sense – Bumba (Stereo Sax Mix)

ポートフォリオに Marrakesh , Essaouira , Hassi Labied を追加しました。

 


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