僕らは頭を、縦に振るか?横に振るか?

少し前、最早懐かしくさえある秋の名残がまだあった頃に精華大学の学園祭に行ってきた。目当てはN’夙川BOYSのライブ。京都市の北の山奥にあるキャンパスまで自転車を漕いで上り夕方に到着。芸術系の大学の学園祭は一般の大学と違ってぶらぶらと歩いて回るだけで楽しい。コスプレイヤーの数も異常に多かった、進撃の巨人はやはり旬らしい。

開演まで少し時間があったので時間潰しも兼ねてわりとよさげな音が漏れて響いてくる黒い小屋へ入る。学園祭だからとそんなに期待してなかった簡易的クラブ小屋は人が少な過ぎるのを除けばかなり心地良い空間だった。DJの選曲も個人的に好きなほうだったし、1時間ほどグレープジュース片手にゆらゆらと揺れる。

あと学園祭全体でアルコール禁止だったので仕方ないが、ソフトドリンクで踊るのはどうにもしっくりこない。自分はそこまで酒に弱くないのでビールやカクテルの一杯二杯で気持よく酔えるわけではないが、踊りながら飲むのにアルコールは大事なんだと気づく。

開演ちょっと前に野外ステージに。リハーサルが始まった頃から人が増え始め、開演したらもう乗車率200%的混雑になった。みなさんどこに隠れていらっしゃったのかと。N’夙川BOYSのライブを観るのは初めてだったが、「すげえよかった」という小学生的感想が一番しっくりくるライブだった。ちょっと小難しい言葉を使うとすれば衝動的というか、あるいは刺激的か。あとリンダが可愛い。とにかく可愛い。可愛すぎて可愛い。
本当に可愛かった。

そういえば、いわゆるロックバンドのライブを観るのは久しぶりだった。最後に見たのは数年前のbloodthirsty butchersか。ここ数年は踊る、踊れるジャムバンドのライブだったりダンス・ミュージックのイベントばかり行っていた。そういう意味では今回久しぶりにロックバンドのライブに行って、はしゃいで叫んでモッシュなんかしちゃって、ああこれはこれでいいものだなと再確認する良い機会になった気がする。

頭を横に揺らしながら体全体でリズムなりビートなりに乗って踊るのは単純に気持ち良いと思う。しかし必死こいて頭を縦に振って飛び跳ねて拳を突き上げるのもまた楽しいのだ。短時間で圧倒的に疲れてしまうのはネックだが、個人個人が好き勝手踊っている時には発生しないエネルギーというか一体感みたいなものは久々に味わうとクセになりそうなぐらいだ。

なんやかんやぐだぐだと書き連ねてしまったけれど、詰まるところリンダがいちいち可愛かったということに尽きるということで。


N’夙川BOYS – プラネットマジック


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