DAY 223 Whose Birthday?

朝7時、中庭で朝食を食べていた。ここのホテルの朝食はビュッフェ形式で野菜もあるし、腹一杯になるまで食べられるのでなかなか悪くない。ナンとトマトときゅうりをチャイ片手に貪っているとテーブルの反対側に二人の白人女性が座って何やらごそごそとし始めた。

ピンクのかわいい感じの厚紙をテーブルの上に置いてロウソクを立てている二人はとても楽しそう。同じグループらしき白人女性がもう一人現れたところでロウソクに火がつけられて何が始まるかやっと察しがつく。

ハッピー・バースデイ・トゥ・ユー、歌が終わると火は吹き消された。イランのヤズドで迎える誕生日はなかなか乙なものだろうなあ、自分も簡単に拍手して祝福の輪に加わる。あれ、ちょっと待った。手元に置いてあったスマートフォンの液晶を起動させて日付を確認、自分も今日が誕生日じゃん。

もともと誕生日を気にするほうではなかったがすっかり頭から抜け落ちていた。日本を出てから半年ちょい、日付の感覚なんてすっかり無くなっちゃったし。かろうじてイランに入ってから店が閉まるという理由で金曜日を気にしているくらい。

30歳を超えたあたりから自分の誕生日って「老いてるぞー、着実に死に向かってるぞー」と頼んでもないのに知らせてくれる日だった。が、今回他の誰かに便乗して次の一歳が始まってくれたおかげで何故か気分が良かった。

 

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