DAY 038 Idle my time away

やけに寝心地がいいベッドだった。5階の部屋で都市部ということもあって窓を開けても蚊が入ってこない。目覚めてからも朝食を取りに出て行くことすらせずにベッドの上でただ横になり、時々窓を開けて煙草を吸いながら外の大通りを眺めていた。

さすがに昼を過ぎて空腹に耐えるのも限界になり外に出た。ホテルがある大通りは家具屋街でレストランや食堂がほとんど存在しない。水だけ持ってあてどもなく歩いたが洋服店が多いエリアまで行ってまた引き返し、結局ホテルの近くにあるレストランに入りトマトカレーとプレーンライスを食べた。味はまあまあ。

ホテルの隣で10ルピーのコーヒーを買ってまた部屋に戻った。特に昨日の移動の疲れが残っているわけでもないのに外を歩くのがひどく億劫だった。開けた窓から入ってくる外の喧騒をベッドの上で微睡みながら聞いているのも案外悪くなかったし。

夕方になって少し涼しくなってきたので駅前の旅行代理店でゴアかハンピ行きのチケットの値段だけでも聞いてこようと一階のフロントまで降りるとチェックアウトの手続きをしている日本人の男性と遭遇。ハイデラバードで日本人に会うとは思わなかったと驚かれ、彼の電車の時間まで少し時間があったのでビールが飲めるところを探しにふらふらと近所を彷徨うことに。

何軒かのバーを回ってみたがいずれも閉店していて、路上で立ち話をしていたそこらへんのおっさんが「今日はフェスティバルだからどこのバーも閉店してるぞ」と教えてくれた。むむ、残念。久しぶりにビール飲みたかったのに。しょうがないので駅前のベーカリーに立ち寄って各自パンや飲み物を購入し店の前で立ち話。リクシャを拾ってセカンダラバードまで行くという彼を見送ってまたホテルに戻った。

このハイデラバードという都市は観光地ではないのに、いや観光地じゃないからこそ妙に居心地がいいのかもしれない。コルカタよりは静かで、かといってプリーみたいに地元の人々との距離が近いわけでもない。いわゆる現代都市ってやつか。いかんなあ、バスのチケットを早く買わないと引きこもってしまいそう。しかしほんと何もしなかった一日だった。

 

Machinedrum – GBYE


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