宿の前で空を見上げる。この狭い路地から見える狭い空は今日も青く、やっぱりメルズーガに行くのを止めたほうがいいんじゃないかという未練がましい思いを無理矢理振り切ってバス停まで歩く。
マラケシュに着いて明後日のメルズーガ行きのチケットを購入してから市バスに乗ってフナ広場へ。二週間前に滞在した宿に再びチェックインしてベッドに倒れこんだ。
日が暮れたので晩飯を探しにフナ広場を歩く。美味そうな屋台も多かったが賑やか過ぎてどうにも落ち着かず、また客引きのアピールに疲れて早々に退散した。髪を降ろして歩いたせいか「アサハラショウコウ!」と何度も呼びかけられたのも面倒だったし。
小さなレストランに入ってメニューに載っていたボロネーゼを注文。今までいろんな国でボロネーゼを頼んで痛い目を見てきたのについつい頼んでみたくなるのだ。あまり期待をせずに待っていたら案の定量も少なく、食べる前から「これは絶対に不味いな」という見た目だった。
一口食べて自分の無謀な挑戦はまたもや完全に失敗したことを理解する。今頃エッサウィラの連中は大トロの刺身なんぞでキャッキャしてるんだろうなと思うと溜息しか出ねえ。
Clark – The Pining pt1
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