二階のテラスに出るとひんやりとした空気に包まれた。太陽の角度はまだ浅く、陰になった大部分の場所に光が差し込むまでもう少し待たなればならない。両腕をさすりながら下のキッチンに降りて朝食の準備を頼んだ。
女の子が持ってきたお盆にはたくさんの小皿が窮屈そうに載っていた。目の前に並べられていく料理の数々を見てこれは評判になるわけだと納得。完食する頃にはしばらく動けないくらい満腹になっていた。
昼になって散策してみるとヒヴァの城壁の中は意外と小さく、西門から入ってちょっと歩くと東門のバザールに着いてしまった。バザールの中のカフェでケチャップとマヨネーズ多すぎなホットドッグとシャシリクを食べてから城壁の中に戻ると集団が道を塞いでいる。どうやら結婚式の行列のようだ。
立ち止まって記念撮影が終わるのを待っていると空からプロペラ音が聞こえた。見上げた先にはなんとドローン、ぶいーんと飛んで動画を撮影している。まさか人生で初めてドローンを見るのがウズベキスタンになるなんて、と呆気にとられてしまいカメラを構えるのをすっかり忘れてしまった。そんなに撮りたかったわけじゃないけど、なんだかくやしい。
Apparat – Like Porcelain
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