DAY 040 First rain shower in my trip

ラップトップで昔撮った夜の雨の写真を現像していると外から懐かしい音が聞こえてきた。窓から通りを見下ろすとアスファルトは黒く濡れ、人々は雨宿りをしたり小走りで急いでいる。日本を出てから初めて見た雨は1時間ほどで止み、気がつけばいつものうだるような暑さの昼だった。

少し涼しくなる夕方まで待って外に出た。ハイデラバードの観光名所でもあるチャール・ミナールに行こうと思ったが目の前を走り抜けるバスがわりと混んでいたのであっさり諦め、歩いたことのない大通りを北に向かう。

途中昨日の夜にUSBケーブルを買った店に立ち寄り「これあかんかった。他の試させてーや」と他のケーブルをモバイルバッテリーに繋ぎ充電可能かトライ。3本目でようやく成功し店員とがっちり握手して別れた。その後ぶらぶら歩いていると工事現場みたいな瓦礫の前で営業しているチャイ屋らしき店を発見。座っているゴツイ兄ちゃんに手招きされて引き寄せられるように近づいた。

その店で売っているのはチャイではなくミルクっぽい何かで、一つ注文してみたら砂糖が大量に入ったホットミルクだった。手招きしてくれたゴツイ兄ちゃんが話しかけてきたが英語じゃないので困惑していると傍にいたナイスガイが英語で通訳してくれることに。兄ちゃんの仕事はなんとレスラーで、アブドーラ・ザ・ブッチャーみたいな体格してる理由がわかった。ナイスガイのほうはスカイダイビングなどのアクティビティを仕事にしているらしく、今日はバドミントンで遊んだ帰りらしい。

先に飲み終えたレスラーの兄ちゃんがバイクに跨った姿がなかなかカッコブーだったので写真を撮り、店に戻って会計をしようとしたら親父がもうもらってると後ろを指さした。振り返るとそこには笑顔のナイスガイ、「ハイデラバードに来てくれた感謝の気持ちだよ」という男前な発言にあやうく惚れそうになってしまった。

ミルク屋を後にして再び大通りを北上。道のど真ん中に建設中の高架が等間隔で並んでいたので将来は高速道路ができるのだろう。しばらくしてそろそろ引き返そうかなと大通りを渡ろうとしたら夕方のラッシュで全然車が途切れずに5分ほど立ち往生するはめに。みんなギリギリで避けてくれるのはわかるんだけど、怖いもんは怖いんす。

宿に帰る直前、手持ちのルピーがそろそろ心許ないことを思い出してATMに寄って現金を引き出すと10000ルピーの中に1000ルピー札9枚という全然嬉しくない形で出てきやがった。500ルピー札ですら嫌な顔されるのに1000ルピー札なんか宿代の精算くらいでしか使えないっつーの。やれやれ。

 

agraph – gray, even

ポートフォリオに RainGaze を追加しました。


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