DAY 222 an encounter

フルーツジュースでも飲みに行きますかと夕食の後に旧市街の細い路地を歩いていると一組の母娘と出会った。「あなたたち旅行者?この近くにモスクがあるから案内してあげるわよ」と言うのでついていくことにする。

お母さんと英語で話しながら歩いていると小さな娘はキャッキャキャッキャ言いながら楽しそうに我々の周りをちょこちょこと駆け回った。十字路に差し掛かると危ないのでお母さんが娘をがっちりホールドするがすぐまた走りだす。可愛らしすぎ。

案内してもらったモスクでは説教が行われていて残念ながら中に入ることができなかった。モスクの前は土産物通りになっていたのでせっかくだから冷やかして回る。おお、このショルダーバッグすげえ可愛い!欲しいけど買っても結局あんまり使わなそうだなあ。

一軒の画廊を見つけたので覗いてみる。中に入って左手には写実的な絵がずらりと飾られていていかにもイラン人観光客に受けが良さそう。対して右手の壁は抽象画だけで埋め尽くされていて、喜ぶべきか悲しむべきか自分が好きな雰囲気の絵ばかりだった。

その中で一点、もう自分のハートをがっちりキャッチして離さない絵を見つけてしまった。連想したのはCharanjit Singhのアルバムジャケット、それをコラージュした感じ。やばいなあ、どうしてもこの絵に目が行ってしまう。ザンジバルとダルエスサラームでさんざん買い込んだのでもう絵は買わないと決意していたはずなのに。

作者でもある店主に絵の値段を聞くと50ドル、手が出せないこともないし大きさを考えたらむしろ安いくらい。イランにいる間に荷物を日本へ送るつもりだったのでタイミング的に悪くもない。ああ、どうしよう。

ちょっと考えますと言い残して外に出た。その後ザクロのジュースを飲みに行ったのだが頭の中ではさっきの絵がずっとちらついている。ああ、これ結局買っちゃうパターンかもしれんととりあえず覚悟を決めた。

 

Charanjit Singh – Raga Lalit


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