DAY 381 The white view.

バスターミナルから一歩外に出るとそこかしこに雪が積もっていた。ちいさな氷の結晶も一緒に吸っているような錯覚を感じながら煙草を消してメトロのホームに降りる。只今の気温はマイナス18度。

チェックインしたホステルではすでにベッドの準備が出来ていたので一眠り、二時間ほどで起きてモントリオール在住の友人の家に向かう。昼になると確かにニューヨークなんか目じゃないくらい寒いのだが太陽のおかげでまだ耐えられる気がした。

ベーグルを食べてコーヒーを飲んだ後にモントリオールが一望出来るという小さな山へ案内してもらうことに。山に入るとさすがに除雪はされていないので枯れ木以外のものは全て白く染め上げられていた。

山から降りて友人の家に戻る。彼女は今日バースデーパーティに行く予定らしく一緒について行くことになった。車を持っている彼女の別の友人ティナが会場の「ケベクワ(オランダにおけるカタルーニャ人みたいな感じ)バーに送って行ってくれる。

TV画面にはプロホッケー、がんがんに流れる懐かしいヒットチャート、そしてスロットマシン。これがケベクワバーなのだそうだ。暗がりの中で主役の女性が掛けたメガネの太く黒い縁と分厚く塗られた紅い口紅のコントラストがやけに華やかに見える。

しばらく酒を飲んで時々外で凍えるような冷気と闘いながら煙草を吸ってからお暇する。帰りもティナがホステルまで送ってくれて頭が上がらない。こんなに初日から楽しいなんて、最後にここに来てよかったぞモントリオール。

 

Gui Boratto – Antropofagia

ポートフォリオに Medellin を追加しました。


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