DAY 336 Wait out the rain.

しとしとと滴る音が薄暗い部屋の中に染みこんでいる。窓の外を見なくてももうわかる。ハバナを離れたらもう大丈夫だと安心していたがそれは何の根拠もないただの思いこみだったことが証明されてしまった。とりあえずもう一度寝ることにする。

いつも通りそこらへんで何かが挟まれたパンを食べコーヒーとジュースを飲みながら残りのキューバ滞在をどうしようか考える。バラコアという東の端っこまで来たもののこれから先はノープランだ。一緒に移動している旅行者はここで3泊してからサンティアゴに戻り飛行機でハバナへ飛ぶので宿をシェア出来るのはあと数日ということになる。

バラコアが気に入ればちょっと長居をしようかと思っていたがそこまでぐっとこないので明後日サンティアゴに一度戻ることに決めビアスールのオフィスへ。チケット代わりの手書きの整理券みたいなものを受け取りチョコの家でチョコアイスを食べる。トレスって言ったのに運ばれてきたのはドスだったがまあいいや、美味いし。

昼過ぎ、海岸沿いの道路を歩いてビーチのほうへ。どんよりとした曇り空、時折小雨もぱらついているのでビキニのねえちゃんはいないだろう。しかしビーチに辿り着く前に突然の土砂降りの雨に打たれてしまい、何の罪もないFIELD OF VIEWの悪口を唱えながら近くのカフェに駆け込んだ。

軒下の椅子に座ってコーラを飲みながら日本海みたいに黒く荒ぶった海を眺める。片腕の肘から先が無い店主のおやじとの「今日はあかん、ずっと降るらしいで」「明日も降るん?」「今日の夜までで明日は大丈夫や」という世界共通のテンプレート的な会話はすぐに終わった。

ちょっと小降りになったので安全地帯を離れる。だが5分もしないうちに雨脚は強まり自分の判断が時期尚早だったことを知った。今更さっきのカフェに戻るのも阿呆らしいのでずぶ濡れになってカサまで戻り濡れた荷物を乾かすためにベッドの上に並べる。あ、ライター忘れた。

 

サカナクション – ミュージック


Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です