DAY 326 I’ve already enjoyed Cuba, only in airport.

空港に向うまでずっとバタバタしていた。モントリオールから帰国する飛行機のチケットを買ったサイトの販売対象が北米と英国在住者ということを知らなかったからだ。おかげで朝起きてからずっとカスタマーサポートとメールのやり取りを続けるはめになり、搭乗前に空港のラウンジで「購入出来る方向で進めます」という回答をもらったが果たしてどうなることやら。

ハバナ行きの飛行機に乗り込んですぐに眠りに落ちる。着陸態勢に入ってから目覚めて空からキューバの夜を見下ろすと想像よりも光が多くて驚いた。イミグレーションでは保険証書や荷物のチェックも無くごくあっさりと入国を果たす。

荷物をピックアップして両替を済ませ、その時近くにいた旅行者たちとタクシーをシェアして市街地に行こうという話になえう。が、タクシードライバーとの交渉が難航してしまった。理由は夜だから、それと他の三人の目的地はセントロよりも手前だが自分はセントロに行きたかったから。

セントロまで行かなければそこまで高くない値段だったので自分が身を引くことにした。カンクンで同じ宿だった日本人が何人か同じ飛行機に載っていたので彼らの誰かとシェアすればいいやとのんびり煙草を吸っていたのだがしばらく待っても誰も外に出てこない。

出口の近くに立っていた係員の爺さんと「ハポネスの集団いなかった?」「うんにゃ見とらん。そこ座っていいから待っとけ」と簡単な会話をしながら待つ。他にも出迎えの人々が大勢待っていて、彼らの待ち人が来た瞬間の大げさな感情表現を見ていたらまだ空港の外にも出ていないのにすでになんだか楽しくなっていた。

しばらくして時計を見たら今からセントロに行ってカサを探すのが面倒になったので空港に泊まることにする。出発階まで上がり寝心地が悪く無さそうな椅子を確保して最上階のカフェテリアへ。水とビスケットを買うついでに店員のおっさんにローカルバスの時間を聞く。自分が日本人だとわかった瞬間におっさんが口走った日本語が「創価学会」というのがちょっと斬新過ぎた。

大きな荷物は椅子の下へ、カメラや貴重品が入ったバッグは膝の下へ。全てにチェーンロックを掛けてタンザニアで買ったマサイ族の布をすっぽり被った。エアコンはばっちり効いているし付近の照明は落ちているしとじゅうぶん過ぎる寝床でキューバ初日の夜は更けていく。

 

Ramones – Blitzkrieg Bop


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