グアテマラに入ってまず考えたのが煙草のことだった。二ヶ月前にイスタンブールで教えてもらったGeorge Karelias and Sonsというギリシャ産のシャグに惚れ込んで買い込んで以降ずっとそれを巻いていたのだがぼちぼち残りが心許なくなっていた。
一昨日サンクリストバル・デ・ラスカサスでチアパス産のシャグを二つ買うことが出来たが試しに吸ってみると率直に言って不味い。ナチュラル・タバコらしいが全く熟成させずにすぐに出荷しているんじゃないかと疑うくらいひどく辛いのだ。
グアテマラは物価が安いと聞いていたのでここで紙巻煙草をまとめ買いしようと思い宿にいた喫煙者たちに話を聞いてみる。けれどそこら辺で買える煙草はそんなに安くないことが判明、すっかり当てが外れてしまった。しかし一人の滞在客が「メルカドで闇煙草が一箱5ケツァールで売ってるよ」と素晴らしい情報を教えてくれ一気に心躍る。
メルカドまで30分ほどてくてく歩いて行く。やがてチキンバスが何台も並び行き交い人混みでごった返す一角を発見、こんなごちゃごちゃの中から見つけられるのかよとちょっと不安になった。
大体の場所は教えてもらっていたのだが案の定どれだけ探しても煙草のカートンを並べている若い兄ちゃんは見つからなかった。場所が変わったのかとメルカドの奥まで入っていくがすれ違うことさえ苦労するくらい狭く混み合っていてギブアップ、白いガムをぐにゃりと踏んづけてしまったのがトドメだった。しゃーない、しばらくは不味いチアパス・シャグで我慢だ。
The Echelon Effect – Dalliance Of Crosstalk
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