DAY 217 Bright and busy, dark and quiet.

VIPバスの座席は快適だったが朝起きると身体はかちこちに固まっていた。バスを降りると少し肌寒く大きく伸びをしながら煙草に火を点ける。同じバスに乗っていたらしい若い男が「これからどこに行くんだ?」と声を掛けてきた。

「バスでイマーム広場のちょっと北にあるホステルに行くつもりだ」と答えると「タクシーで一緒に行ったほうがいい。途中まで案内するよ」との申し出。大学生の彼と一緒に乗り合いタクシーに乗り、降りたところでまた別の乗り合いタクシーに案内してくれそこで別れる。しかも二台とも料金は全て彼が払ってくれてイラン人のホスピタリティにただ驚愕。

しかし後でわかったことだがバスターミナルからホステルまではバスで一本、15分もかからない距離だった。乗り合いタクシーを二台乗り継いでエマーム広場よりも南に降ろされそこからホステルまで徒歩20分、ちょっと脱力してしまったけれどありがたいことに変わりはないか。

ベッドの用意が出来るまでホステルの中庭で待っているとちょうど朝食の時間だったので宿泊客がぞろぞろと集まってきた。そこでエチオピアのアディスアベバで知り合った日本人の男性と再会するという偶然。他にもシルバーウィークの連休(全然知らなかった)を利用したたくさんの日本人旅行者と出会った。

飯を食って一眠りして夕方、かつて世界の半分がそこにあったと言われたイマーム広場へ。うん、確かにでかいし広いし涼しい時間だから人もうじゃうじゃ。ただ期待の大きさに反してそこまでピンとこなかったのですぐに広場の北からバザールへ移動した。

人混みをかき分けて奥に奥に進んでいくとぱったりと人気のない通りに出た。周辺の店はすでに閉まっていてたまに人やバイクが通るくらいで照明の数も極端に少ないので薄暗い。でも不思議とイマーム広場にいるより落ち着く場所だった。

 

Solid Space – A Darkness In My Soul


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